安定と不安定

Doki Doki Literature Club!のモニカルートを見た。
以下ネタバレ感想文










なんかもう、こういう終わり方するとは思ってなくて驚いた。
これで終わりでいいんだよね!?って
他のキャラクターのルートはどんな感じなのかな~って遊びながら思ってたけど、このエンドに入るとメチャクチャ複雑!!
二週目が始まってしまった時点で、メインのルートから外れた感じはあったんだけど、
こうもアッサリと終わりを迎えるとは思わなかった……
内容が薄かったとかそういう事じゃなくて、拍子抜けしたと言うか……
メインキャラ三人のルートを見てからのモニカルートの流れだとかなり感じ方も違ったかもしれないが、
初めてのプレイでも十分感動した。
メタフィクションぽい、ホラー要素のある恋愛ゲームって話を聞いて遊び始めたけど、ホラーって分かってても怖かったよ。

一周目での部活メンバーの楽しい会話とかが、どんどん狂っていくのが怖い。
今までの文章、音楽、絵が、平和な文芸部とかけ離れて行くのが。
最初から壊れてるゲームだったら、そんなに怖くなかったと思う。
一日数十分くらいでノロノロ進めてたけど、
怖いな~って思ってやめても明日になると続きが気になって起動してしまう。
狂ってても何だか憎みきれないっていうか、物悲しさがある。ユリの最期とか、思ったよりも潔くて……

キャラクターの一枚絵が本当にキレイで、一周目は可愛いらしい絵の、嬉しいはずのシーンなのに
二週目に入ると、途端にそれが何かが起きる前触れって感じで、ものすごく怖くなる。
不穏な空気の出し方が上手くて、
実際のホラーシーンよりもセリフのフォントが太文字になるとか、そういう些細な演出が怖い。

振り返ってみれば、部活の皆で楽しい時間を過ごせたのは、本当に少しの時間なんだよね。
モニカにとって良い時間だったのか微妙かもしれないけど……
他のキャラクターのルートも見たいけど、数日は呆然として手をつけられないかもしれない。

前にも書いたけど、詩の使い方も良かったし、どういう事なんだろうって考えさせる仕組みが良い。
ゲームの進行でローカルフォルダに.txtが増えたり、そういう細かい作り込みが良くて、物語に感情移入が出来た。
ノベルゲームならでは!って感じ。
かなり怖かったけど、遊んでて凄く面白いゲームだった!